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令和4年 新年のごあいさつ(職員へ)

更新日:2022年1月4日更新 印刷ページ表示

新年あけましておめでとうございます。年末年始も変わらず職務に従事いただいた部署もあったと思います。心より感謝を申し上げたいと思います。それぞれに生活や家族がある中で、市民の皆さまに奉職するという我々の本分をしっかりと果たしていただいたことに誇りを感じます。 
新型コロナウイルスに関しては、昨年のお正月よりは少し落ち着いてはいるようですが、奈良県内では先週も1週間で26名の新規陽性者が出ており、ここ数日も2桁の陽性者が出ています。すでに大阪や都市部などではオミクロン株に代わりつつあるという状況はみなさんもニュースで見ていることかと思います。奈良県内の全体の数と比べると、直近は奈良市では少ない傾向で、陽性者が出ても1人程度の状況ですが、奈良市だけが出ないということは考えられませんので、来週、再来週はもっと厳しい状況になると思われます。そして、そのスピードがどれくらいでやってくるかは最大限の見積もりをしていただきたいと思います。仕事納め式でもこの先、年度末までの業務については、やり方やスケジュールを見直していただく必要があると申し上げたかと思います。過度に恐れず、今までの経験値と皆さんの現場力を発揮していただき、しっかり対応していただきたいと思います。

さて、2022年がスタートしました。去年1年間の振り返りや今年、その先の見通しについていろいろな識者の方からの分析や提言があると思います。変動性が高いといわれる時代の中で、我々がいろいろな変化の兆しをいかに早く掴むか、そしてその変化の兆しを掴む「感性」「アンテナ」をいかにしっかり磨いておくかということが特に重要です。
最近は小学生でも「SDGs」という言葉は頭に入っているようで、うちの子どもに「SDGsってどういうこと?」と聞くと、「地球を良くしていくための連合体だ」という説明をしてくれました。あまり外れていないなと感心しました。例えば企業でも、利益を上げる為には何をしても良いということではなく、消費者や金融市場にSDGsを本質的に理解している企業を選ぶ時代になっていると言われています。我々の共有財産である地球を守っていくという意志が強く求められる時代になって来ています。
一方で、行政という組織が全ての公益を一人で背負い込む時代でもなくなってきていると感じます。協働という概念についても難しく考えるのではなく仲間が増えたと前向きに考えていただくと良いのではないでしょうか。例えば、日頃、消防局だけでは回り切れないところに於いて、火災だけでなく風水害やコロナの啓発も含めて、市民の安全を守るという同じミッションを持つ消防団に多くの市民が参加してくださっています。これも新しい公益の担い手だと思います。
奈良市の中でも中山間地であれば、公共交通が市場原理だけでは今後維持できない状況の中で、例えば民間の力も活用しながら行政も一緒に力を出す、場合によっては地域の方にも協力をしてもらって共に支えるという方法もあります。新しい資本主義実現会議等、岸田総理の下でそういった議論がなされています。国において大きな議論をしていただくのももちろん大変重要ですが、そういった議論の一番最先端であり、一番ホットな現場が、実は我々、基礎自治体であります。

皆さんの現場でも、そういった芽が1つひとつ出てきているはずです。それは聴覚や嗅覚を研ぎ澄まし、少し引いたところから俯瞰的に、場合によっては少し斜めに体勢を変え、立体的に見ることで実感できるはずです。そういった中で、我々が誰とどんなゴールを目指すのかが特に問われています。大変難しい質問ですし、私もすきっとした答えは持っていません。しかし、誰と一緒にどんなゴールを目指すのかということを、最初に考えなければならないと思っています。これまでの様に教科書的なものがあって、誰でも同じようにそれをなぞればいいという時代ではなくなっているのも、みんな実感していることですが、一方で代わりにどうするのということについて、なかなか腑に落ちるような感覚をまだ持ちきれていない状況だと思います。
今はまさに転換期、過渡期にあたります。2000年代に入って早くも20年が経ちますが、21世紀の100年間が後世にどのように評価されるかは、まだぼんやりしてはっきり見えません。例えるなら、お風呂上りに湯気で曇っている鏡にドライヤーをあてるような感じで、よく目を凝らすことで少しずつ未来が見えてくるようなものでしょうか。

今の時期は、来年度の事業や予算等、年単位で物事を考える機会が多い訳ですが、もう一度持ち帰って練り直すようにと指示を出すことがあります。もう一度考えても、同じ答えになるということもあるかとは思いますが、もう一歩踏み込んで考えることで熟成する部分もあるように私は感じます。もう一歩先を見据えた行動をとってもらうことが大事だと思います。考えるという行動は人間にしかできないと言われていますが、我々も機械的に仕事するのではなく、人の温もりを持ちながら、人にしかできない強みを生かした仕事を今年一年頑張っていただきたいと思います。コロナ対応などで随時の変化によって全庁的に皆さんの理解と協力をお願いしなければならないこともあろうかと思います。
また、今年の4月には3つの大きな変化があります。一つ目は新しい火葬場です。年末に視察に行きましたが、ほぼ出来上がっていました。二つ目は児童相談所、子どもセンターです。こちらは県から委譲を受けて奈良市として初めて取り組む事業ですので失敗は決して許されません。そして、三つ目が一条高等学校附属中学校です。これも単に高校に附属中学校新設されたというだけではなく、奈良市がこれからの日本の教育を引っ張っていくという強い思いを込めた中学校であり、今後の奈良市内のすべての教育に大きく影響を与えるチャレンジでもあります。
このように、今年は今まで皆さんにご準備いただいてきたさまざまな種が目に見える形で芽が出てくる、そんな年でもあります。ぜひ、自信を持って、未来志向で頑張っていただきたいと思います。以上、年頭にあたって私からの皆さんへの挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

奈良市長 仲川 げん