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Q1.新型コロナウイルスに感染するとどうなりますか。
Q2.ワクチンにはどのような効果がありますか。
Q3.変異ウイルスにも効果がありますか。
Q4.すでにコロナウイルスに感染したことがありますが、ワクチンは受けられますか。
Q5.ワクチン接種は強制ですか。
Q6.持病がある場合、ワクチン接種は可能ですか。
Q7.妊娠中や授乳中の場合、ワクチン接種は可能ですか。
Q8.子どもはワクチンを受けることができますか。
Q9.ワクチンの副反応にはどのようなものがありますか。
Q10. 10代、20代の男性は、ワクチン接種をすると心筋炎や心膜炎になる人が多いのでしょうか
Q11.新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に受けることはできますか。
Q12.自分で接種会場等に行くことができない人の接種はどうなりますか。
Q13.台風など警報発令時には接種会場は中止されますか。
Q14.【追加接種】なぜ追加接種(3回目接種)が必要ですか。
Q15.【追加接種】初回接種(1・2回目接種)と異なるワクチンを使用しても大丈夫ですか。
Q16.【追加接種】モデルナ社のワクチンは副反応が強いと聞いていますが大丈夫ですか。
Q17.【追加接種】ファイザー社とモデルナ社のワクチンの効果に差はありますか。
無症状や発熱、咳等のかぜ症状から、肺炎や重篤な呼吸困難等の症状まで報告されています。嗅覚・味覚障害、疲労感、記憶障害等が後遺症として長く残る場合もあります。また、一口に「軽症」と言っても幅広く、38℃以上の高熱を出し、咳が2週間続いても軽症に分類されることもあります。
世界の臨床試験等で、ワクチンには高い有効性が確認されています。接種によって免疫ができることで、感染・発症の確率を大きく減らすことができます。
小さな変異でワクチンの効果がなくなるわけではありません。ウイルスは感染者が増えるほど、変異が起こる確率が上がります。多くの人の接種により、ウイルスへの防御が高まり、感染伝播が減り、新たな変異ウイルスの出現リスクを下げることにつながります。現在、それぞれの変異株への有効性の確認や、変異株に対応したワクチンの開発や臨床試験も進められています。
既にコロナウイルスに感染した人も、新型コロナワクチンを受けることができます。
ただし、受けた治療の内容によっては、治療後から接種まで一定の期間をおく必要がある場合がありますので、いつから接種できるか不明な場合は、かかりつけ医にご確認ください。
また、事前に感染したかどうかを検査して確認する必要はありません。
強制ではありません。接種を受ける人の同意がある場合に限り接種が行われます。
予防接種による感染症予防の効果と副反応のリスクについて理解した上で自らの意思で接種を受けていただくものです。
基礎疾患がある人は、免疫不全の場合や症状が重い場合など接種を慎重に検討した方が良い場合があります。かかりつけ医と相談してください。
妊娠中や授乳中の人もワクチン接種は可能です。
ただし、妊娠中または妊娠の可能性がある女性は、現時点で特段の懸念が認められているわけではありませんが、安全性に関するデータが限られていることから、接種のメリットとデメリットをよく検討してから接種を判断していただくこととされています。
授乳中の女性については、現時点で特段の懸念が認められているわけではなく、海外でも接種の対象とされています。 ワクチンを受けるかお悩みの方は、かかりつけ医とご相談ください。
初回接種(1、2回目接種)は5歳以上の方が、追加接種(3回目接種)は12歳以上の方が、追加接種(4回目接種)は18歳以上の基礎疾患を有する方等や医療従事者等及び高齢者施設等の従事者の方が接種対象となります。
注射部位の痛みや倦怠感等が報告されています。若者の方が、高齢者より出現頻度が高い傾向にありますが、ほとんどが2~3日以内に回復しています。高熱が出た場合は、市販されている解熱剤も使用できます。
1回目接種後 |
2回目接種後 |
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注射部位の痛み | 83~86% | 78~79% |
倦怠感 | 60% | 66% |
頭痛 | 54~55% | 61~65% |
筋肉痛 | 24~27% | 32~41% |
寒気 | 25~28% | 40~42% |
発熱 | 7~10% | 17~20% |
出典:週刊総合医学雑誌NEJM2021より作成
ファイザー社とモデルナ社の新型コロナワクチン接種後に、ごくまれに、心筋炎・心膜炎を発症した事例が報告されています。特に10代・20代の男性の2回目の接種後4日程度の間に多い傾向があります。また、モデルナ社のワクチンより、ファイザー社のワクチンの方が、心筋炎、心膜炎が疑われた報告の頻度が低い傾向がみられました。
参考:厚生労働省作成【第1版】「新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について」 [PDFファイル/561KB]
厚生労働省作成【第2版】「新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について」 [PDFファイル/614KB]
厚生労働省HPのQ&Aはこちら<外部リンク>
原則として、新型コロナワクチンと他の予防接種(インフルエンザ の予防接種を除く)は、同時接種できません。
新型コロナワクチンと他の予防接種(インフルエンザ の予防接種を除く)は、互いに片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。(例)4月1日に新型コロナワクチンを接種した場合、他の予防接種(インフルエンザ の予防接種を除く)を接種できるのは、4月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。
往診での接種など、かかりつけ医に一旦ご相談いただくこととなるかと思いますが、ご家族の方のご協力により医療機関、接種会場に赴いていただくこともご検討いただきたいと考えています。
災害時等における新型コロナウイルスワクチン集団接種中止の判断基準をもとに中止となることがあります。
ワクチン集団接種の中止に関する情報は、奈良市新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター(TEL 0120-34-0112)またはホームページでお知らせいたします。
日本で接種が進められているワクチンは、高い発症予防効果があり、感染や重症化を予防する効果も確認されています。
しかし、さまざまな研究結果等から、時間の経過に伴い、感染予防効果等は徐々に低下していくことがわかっています。この低下した感染・重症化を予防する効果等を追加接種により高められることが、臨床試験や疫学研究等で報告されています。
交互接種の効果や安全性を評価したアメリカの研究によると、3回目に初回と異なるワクチンを使用した接種では、中和抗体価の上昇は良好で、交互接種と同種接種では差が無かったと報告されています。
モデルナ社のワクチンにおける3回目接種は、1・2回目接種で用いた量の半量となります。
2回目接種後と比較して、発熱や疲労などの接種後の症状が少ないことが報告されています。
1・2回目の接種では、ファイザー社とモデルナ社のいずれも、2回目接種から約半年後も高い重症化予防効果が維持されています。
ファイザー社とモデルナ社のワクチンの1・2回目接種の効果を約半年間比較した観察研究では、モデルナ社のワクチンの方が、感染予防、発症予防、重症化予防の効果が有意に高かったと報告されています。