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令和2年度春季発掘調査速報展

更新日:2021年2月1日更新 印刷ページ表示

 平成30年度から発掘調査を行っている富雄丸山古墳と、令和元年度に発掘調査を行った秋篠阿弥陀谷遺跡で検出された奈良時代以降の墓で出土した遺物を展示し、その調査成果をご紹介します。

チラシ画像

展示内容

富雄丸山古墳

 富雄丸山古墳は古墳時代前期後半の造出し付円墳で、航空レーザー測量の結果、直径が日本一を誇る大型円墳であることが判明しました。この結果を受けて、奈良市教育委員会では平成30年度から古墳の規模や構造を確認するための発掘調査を行っています。これまでの調査の結果、墳丘の直径が日本最大の109mであること、造出しの構造があまり例を見ない段築になっていることなどを確認しています。
 富雄丸山古墳ではまた、市による発掘調査と並行して市民による発掘調査体験事業を行っています。この発掘調査体験事業では、墳頂の埋葬施設の再発掘を行っており、市民の手によって副葬品であった斜縁神獣鏡の破片や、管玉、鍬形石、鉄器などが発掘されるといった成果を得ています。
 今回は、平成30年度と令和元年度の富雄丸山古墳の調査成果や、主な出土遺物をまとめて展示します。

富雄丸山古墳出土遺物   造出しで出土した円筒埴輪
  墳頂の再発掘で出土した副葬品(古墳時代前期)  造出し北西側で出土した埴輪(古墳時代前期)

秋篠阿弥陀谷遺跡

 調査地は秋篠町の西迎寺墓地が所在する丘陵上にあたり、奈良時代の墓1基と室町時代の墓4基、安土・桃山時代の墓1基などを検出しました。西迎寺墓地には室町時代以降の石造物が存在しますが、墓地は整理され、江戸時代以前の石造物は現位置を留めていません。今回の発掘調査では、瓦質土器深鉢などの室町時代の蔵骨器を検出し、古市城跡の調査などで確認されていた中世墓と同様の葬法で葬られていることが判明し、墓地の起源が室町時代まで遡ることが確実となりました。
 調査地の東端で検出した火葬墓には、土師器小壷や小鉢、瓦質土器のミニチュア羽釜・風炉、犬形土製品などが副葬されていました。ミニチュア土器は中世では墓の副葬品とする例は一般的ではありませんが、近世では墓の副葬品とする事例があり、こどもの墓に多く副葬される傾向があります。
 一方、この火葬墓の近隣からは、こどもの戒名(「童女」)を刻む舟形五輪塔が出土しました。こどもの戒名を刻む石造物は、大和では16世紀後半以降に出現します。この舟形五輪塔は、ミニチュア土器を副葬する墓の直上で出土したわけではありませんが、その墓標であった可能性もあり、この時期の大和におけるこどもの墓の成立を考える上で貴重な事例といえます。

火葬墓の副葬品  奈良時代の骨蔵器
    火葬墓の副葬品(安土・桃山時代)  蔵骨器として使われていた土師器甕・高坏(奈良時代)

会場

奈良市埋蔵文化財調査センター 展示室前ロビー

開催期間

令和3年2月15日(月曜日)~令和3年3月31日(水曜日)
※コロナウイルスの感染拡大の状況によって会期を変更することがあります。

開催時間

午前9時~午後5時

休館日

土・日・祝日。ただし、3月6日(土曜日)は開館

入館料

無料

チラシダウンロード

令和2年度春季発掘調査速報展チラシ [PDFファイル/1.35MB]

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