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世界遺産「古都奈良の文化財」包括的保存管理計画

更新日:2019年3月22日更新 印刷ページ表示

策定の背景

 世界遺産の審査が年々厳しくなる中、平成17年(2005)から、登録推薦にあたり管理計画の策定が必要になっています。日本では、複数の多様な文化財からなる文化資産の登録推薦の際には、「包括的保存管理計画」と呼ばれる、資産全体を対象とする管理計画が策定されています。管理計画の策定は、平成17年以前に登録された世界遺産についても推奨されるようになっています。

策定の目的

 世界遺産「古都奈良の文化財」は、点在する8つの資産で構成されています。その8つの資産も、それぞれ複数の文化財で構成されています。「古都奈良の文化財」を適切に管理していくためには、これら複数の文化財からなる遺産をひとまとまりのものとして、周囲の緩衝地帯や歴史的環境調整区域も含め、一体的に保存管理する必要があります。
 そこで、遺産全体を一体的に管理する方法を定め、一層適切な保護を図るため、平成25・26の2箇年度で、奈良県とともに包括的保存管理計画を策定しました。

  • 計画の名称 世界遺産「古都奈良の文化財」包括的保存管理計画
  • 策定の主体 奈良県・奈良市
  • 策定年月日 平成27年3月31日

計画の内容

 まず奈良の遺産の現状を把握し、計画策定にあたってのポイントを整理した上で、「顕著な普遍的価値の保存管理」、「周辺環境との一体的な保全」、「公開・活用の促進」、の3点から、保存管理の基本方針を定め、それぞれについての考え方や方向性をまとめています。さらに、モニタリングや包括的保存管理の充実を図る取り組みについて記載しています。
 以上のとおり、この計画は、奈良の世界遺産がもつ顕著な普遍的価値をあらためて確認するとともに、その一体的な保護に万全を期するものです。

将来に向けて

 今後も世界遺産を適切に保護していくためには、より多くの皆さんが、遺産の本質的価値がどこにあるのかということを共有することが、何より大切です。共有すべき価値を明確にし、保存管理の基本方針を示したこの計画は、遺産を厳格に保存し、かつ持続可能で適切な有効活用を図りながら、その価値を次世代へと着実に継承していく上での指針になるものとして策定しています。
 個々の遺産で行われる整備事業の立案や、行政の取り組みなど、遺産の保護や緩衝地帯の保全等を進める際の指標として広く活用していただきたいと考えています。

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