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尾山代遺跡は、昭和60年に丘陵の南斜面で発見され、同年の発掘調査により、竪穴式の建物3棟、掘立柱建物1棟、土坑などの遺構が見つかりました。竪穴式の1棟は、カマド状施設を持つ小さな建物であり、ここで鍛冶(かじ)をしていたとみられます。
また、奈良時代前半から平安時代の土器や、鍛冶の道具、鉄滓(てっさい、鉄くず)、漁網のおもり、土馬などが出土しました。なかには、今の岐阜県で焼かれたと思われる、「美濃」と刻印された須恵器杯もありました。
古代の月ヶ瀬には平城京の寺院に木材を供給する杣(そま)があり、この遺跡は杣の人々の集落であったと考えられています。
件名 | 尾山代遺跡 |
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かな | おやみでいせき |
指定 | 奈良県指定史跡 |
指定日 | 昭和62年3月10日 |
所有者 | 奈良市 |
小学校区 | 月ヶ瀬 |