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絹本著色当麻曼荼羅図

登録日:2014年1月10日

 当麻曼荼羅は、阿弥陀浄土を中央に表し、右縁に韋提希夫人(いだいけぶにん)が浄土を希求する物語、左縁に浄土を観想する方法である十三観、下縁に九品来迎(くぼんらいごう)の各景を描くものです。當麻寺所蔵の綴織(つづれおり)当麻曼荼羅図(国宝)が原本であり、鎌倉時代にさかんに転写されて流布しました。
 本図は、来迎寺に帰依した源経実(多田満仲の後裔)が寄附したという伝承をもち、元禄15年(1702)書写の『多田来迎寺縁起』に源家代々の安置仏として記される「当麻寺曼陀羅」に該当すると考えられます。
 浄土の尊像は細密に表され、相貌が端麗で、穏和な表情をなし、体つきも均整がとれています。また、肉身と装身具に金泥と金箔を用い、着衣は彩色して暈(くま)どりや細緻な截金(きりかね)文様をほどこし、蓮弁・宝蓋等は温雅な繧繝彩色(うんげんさいしき)で表すなど、繊細かつ華麗に表現しています。下縁部には来迎する阿弥陀聖衆が立像形式で丹念に描かれ、景物の描写も整っています。こうした作風から、制作年代は13世紀後半ごろと考えられます。
 鎌倉時代の当麻曼荼羅図はわが国の浄土図の主要な一群をなしており、そのなかでも本図は表現技法が優れていて比較的早期の作と位置づけられ、中世浄土教絵画の優品として高い価値をもつものです。
 
絹本著色当麻曼荼羅図
件名 絹本著色当麻曼荼羅図
かな けんぽんちゃくしょくたいままんだらず
数量 1幅
指定(分類) 奈良市指定文化財(絵画)
指定日 平成25年3月15日
所在地・所有者  奈良市来迎寺町126 来迎寺
小学校区   並松
形状等 掛幅装 縦166.3cm 横152.9cm
箱蓋裏墨書「恵心僧都御筆 多田満仲公安置佛 源経實公御寄附 永代多田來迎寺霊寳也」
備考 鎌倉時代
 

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